8日ぶりに買い物客の声が戻ってきました。クマが従業員を襲って店内に立てこもる被害の起きた秋田市のスーパーマーケットが7日、営業を再開しました。

営業を再開したのは、秋田市の「いとく土崎みなと店」です。このスーパーは11月30日朝、開店準備中の男性従業員を襲ってけがをさせたクマがそのまま店内にとどまる被害を受けました。
クマが駆除された今月2日以降も休業が続いていましたが、店内の清掃や消毒などを行った上で7日、8日ぶりに営業を再開しました。午前9時の開店と同時に常連客や市民らが、買い物に訪れました。

(来店客は)
「来年までオープンは難しいかなとうわさになっていたので近くで買い物ができるようになったのでうれしい」

「久しぶりに再開なので普段よりお金を使ってあげたい」
一方で付近でクマの目撃情報が続いていることへ不安の声も。

(来店客)
「母が車を運転せずバスや列車で買い物をするので歩いている時に遭遇したら心配です」
スーパーを運営する伊徳の工藤陽文業務本部長によりますと、被害を受けて以降、早期の営業再開を願う声や励ましのメール、電話などが数多く寄せられたといいます。

(工藤陽文・業務本部長)
「開店できなくて影響を与えたことは大変申し訳なく思っている。改めて皆さんの食生活に貢献することができることが非常にうれしい」

店では侵入防止対策として荷物を積み替えるトラックヤードの出入口や商品の搬入口を開放しないよう徹底する他、クマの嫌う臭いの液体が入ったペットボトルを店舗後方に取り付けました。