常石グループの「ツネイシグリーンエナジー」は、広島県神石高原町に、バイオマス発電所を開所しました。
バイオマス発電所は、宿泊・温浴施設「光信寺の湯 ゆっくら」の隣接地に、10月末に完成しました。発電出力は790キロワットで、熱は1500キロワット出力されます。

4日、現地で開所式があり、施設が公開されました。

こちらはチップヤード棟で、発電に使用するチップを40トンまで保管できます。主に神石高原町産の木材を使います。

施設内部には、発電に関わる2種類の装置がそれぞれ12台ずつ並んでいます。こちらはガス化炉装置です。チップを熱し、メタンや水素など可燃ガスを生成します。そのガスを用いて電気を発生させる発電機がこちらになります。
電気は全量、中国電力ネットワークに売電します。災害時には町へ供給する仕組みも今後、構築する予定です。
また同じく発生した熱は、「ゆっくら」の給湯や空調で利用するほか、チップの乾燥機に使います。
ツネイシグリーンエナジー 川北雅弘社長
「究極のSDGsですね。他の地域の見本になれると思います」
本格稼働は2025年1月からです。