近年増加する特殊詐欺被害を防止しようと立ち上がったのは、アマチュア落語家。岩手県九戸村で4日、落語で詐欺被害防止を呼びかけるユニークな取り組みが行われました。

軽妙な語り口で特殊詐欺の被害に遭わないよう呼びかけるこの男性。
普段は働きながら落語に取り組む、九戸村出身で盛岡市在住のアマチュア落語家、みちのく亭九介さん70歳です。
九戸村の道の駅おりつめ「オドデ館」で行われたこの取り組みは、警察が企画したもので、九介さんはオレオレ詐欺などの手口を紹介するオリジナルの防犯落語で注意を呼びかけました。
県警によりますと、県内の今年1月から10月末までの特殊詐欺の件数は37件と去年の同じ時期と比べて23件増えていて、被害額はおよそ3億円に上っています。

九介さんの落語を聞いた人たちは、特殊詐欺の被害に遭わないよう注意する気持ちを新たにしていました。