自民党、田畑裕明議員は11月29日の会見で、不適切な党員登録が262人だったことを明らかにした一方、客観的な証拠を示さずに自らの関与を否定しました。詳しい説明を求める報道陣とかみ合わない質疑が続き、会見を終えてから車に乗り込むまで質問が途切れない異例の会見となりました。党員の無断・架空登録や音声データなど3つの焦点から会見を検証します。(前後編の前編)

11月29日夜に富山市内で開かれた田畑裕明議員の記者会見で、田畑議員が不適切な党員登録を巡る調査結果を公表しました。
自民党 田畑裕明議員
「調査の結果、合計262名分につきまして不適切な党員登録党費の支払いが認められました」
田畑議員は少なくとも2015年以降、企業2社と個人、合わせて262人分が無断または架空登録され、年間約60万円の党費を亡くなった親族が支払っていたと説明し、自身の関与は否定しました。
田畑事務所が管理する党員701人のうち、4割弱が不適切登録だったことになります。
自民党 田畑裕明議員
「田畑事務所におきまして管理しておりました多数の党員に関し、入党意思を確認せず、また党費も第三者が支払うという不適切な取り扱いをしてしまったことは事実であり、私自身管理が不十分であったと猛省しております」