広島市の商業施設「マリーナホップ」が、およそ20年の歴史に幕を降ろしました。最終日の1日は、別れを惜しむ多くの人たちでにぎわいました。

マリーナホップは、2005年3月に当時中四国最大級のアウトレットモールとして誕生。一時は客足が遠のきましたが、2017年には水族館がオープンし、にぎわいを見せていました。しかし、県の土地賃貸契約が来年3月に満了を迎え、営業を終えることになりました。

親戚と来場
「姪っ子がダンスの発表とかをマリーナホップでしていて、思い出があるので寂しいです」

シンボルとして回り続けてきた観覧車も、この地での役目を終えます。

家族で来場
娘「お父さんがマリーナホップで働いていて、お店が最後なので家族で来ました。観覧車に最後、何年ぶりかに乗れて嬉しかったです」
母「閑散期を凄く知っているので、きょうのお客さんをみて『こんなに人来るんだな』と思って。思い出が多すぎて名残惜しいです」

観覧車も止まり、いよいよ別れの時が近づきます。モール内では店じまいの準備も進む中、人々が名残を惜しんでいました。

夫婦で来場
「孫とよく来とったからね。思い出がやっぱりあるから来てみたわけですよ」

愛犬”スノー”と来場
「この子がマリホのペットショップからうちにきた子なので、最後の思い出にやってきました。ドッグランとかワンちゃん連れて入れるお店とかたくさんあったので凄く楽しめたんですけど」

大勢のスタッフが見送るなか、午後7時、ついに営業を終了しました。

マリーナホッププロパティ 坂根紳也社長
「マリーナホップを運営する中で色んな事がありましたので、ひとつひとつですね、その風景を思い出しながら、目の前にいらっしゃるお客様に最後まで『ありがとう』と。20年間、ご愛顧いただきまして、ありがとうございました」

跡地には、2027年に自動車用品事業などを手がける「トムス」が、車をテーマにしたエンターテインメント施設を開業する予定です。