本島北部を襲った大雨により各地で被害が確認されてから20日が経過した。復旧作業が続くなか、県は28日から住宅の応急修理にかかる支援金の受付を始めている。

▽竹内伊吹記者報告
「大雨による被害から3週間となる国頭村の比地地区では、泥の付いた家電製品が大量に集められています」

現在も復旧作業が続く国頭村の比地地区。

▽比地地区に住む女性
「クーラーも2台だめだったんですね」
「まぁ、1部屋で今度は(買い替えは)いいよねって。クーラーだってあれ(高価)ですもんね」

浸水で被害を受け廃棄処分を待つ家電


家財の整理をしていたところ取材に応じた女性は、大雨当時、寝ていたところを住民に救助され、九死に一生を得た。

▽比地地区に住む女性
「かなり浸水していて、2人の男の人に助けられた。その記憶はちょっと抜けちゃってるんです」「死者1名になっていたかもしれない」

この女性は、県が28日から受付を始めた、住宅の修理費用に関する支援金制度の利用を申請するつもりだという。

▽比地地区に住む女性
「きょう用紙を渡されて。うちは半壊って言われたんですけど、こういう応急措置の支援を開始してくれると」

家財の整理をしていた女性




県の支援金の上限は準半壊の場合は34万8000円、半壊以上の場合は71万7000円。支援金があるとはいえ、床上浸水し半壊した女性宅は床の張り替えなどがまだ終わっておらず、近くのホテルへの宿泊が続き、出費はかさむ。

▽比地地区に住む女性
「メンタルはちょっとやられてるんじゃないかと思いますけど。毎日…本当にもうね、11月終わっちゃうんですもんね…」

復旧作業が長引くなか、自宅で寝られない日々が続く被災者に対する継続的な支援が求められる。(取材 竹内伊吹)