子どもたちの発育や健康状態などを調べる学校保健統計調査の2023年度の結果が公表されました。日常生活の様々な要因が子どもたちの発育に影響していると考えられます。

5歳から17歳までの発育や健康状態を調べるこの調査は、高知県内では2023年度、147の幼稚園や小中高校を対象に行われました。新型コロナの影響で調査時期が拡大されましたが、身長を見ると、男子では7歳と9歳、女子は10歳を除く全ての年齢で、全国平均を下回っています。

一方で肥満傾向の子どもの割合は、男子が5歳と7歳、女子が7歳と9歳を除く全ての年齢で全国平均を上回っているということです。

健康状態では、裸眼の視力が1.0未満の人の割合が、小学校で35.5%、中学校で61.9%で高校で70.1%でした。特に中学校は前年度から6ポイント増加しています。全国的に増加傾向にあり、原因としてはスマートフォンの普及やICT化など、近くで画面を見る機会が増えてきていることが考えられます。

県教育委員会は「日常生活の様々な要因が複合的に影響していると考えられる。引き続き望ましい生活習慣・運動習慣の定着に取り組んでいく」とコメントしています。