実際に火が出ている建物を使うことで、消防隊員の消火技術の向上につなげようと高知県いの町で訓練が実施されています。
高知県消防学校で行われたこの訓練は高知市消防局が本格的に火を使うことが多くなる時期を前に消防隊員のチームワークや技術の向上につなげようと2010年から実施しています。訓練には若手からベテランまでおよそ50人の消防隊員が参加していて、木造2階建ての建物から火が出て逃げ遅れた人がいるという想定です。
隊員たちははじめに火が出ている建物の状況を確認した後、連携を取りながら高温で煙が充満する建物の中に入りました。そして要救助者に見立てた人形を救助すると同時にホースを使って火を消していました。

高知市消防局によりますと近年、コンクリート造りや断熱材を使った建物が多くなり、中に入らなければ消火が難しいケースも増えているということです。隊員たちにとって様々な火事現場に対応できるようにするための大事な訓練となりました。
(高知市消防局 警防課 和田清秀 副参事)
「臨場感のある現場に即した訓練になった。一番大事なのは出火防止になるので、タバコの火の不始末や暖房器具の取り扱いには十分に気を付けてほしい」
消火訓練は28日まで実施されます。














