直哉被告:
「2023年1月に、実母のことをJUNに相談した。JUNは、『実母には裏で手助けをしている人物がいる』と言っていた」

弁護人:
「その後は」

直哉被告:
「2月に入り、JUNから『隆一さんも実母を助けている』と教えられた。『呪いの集団』に父が加わっているという話には、強い疑問があった」

弁護人:
「それはどうしてか」

直哉被告:
「父が敦子に悪意があるとは考えられなかったから。『本当ですか?』と聞くと、JUNは『間違いないと思う』と言ったので、『信じられないが、JUNがそう言うなら間違いないのだろう』と思った」

この後、検察に「実母を殺さなかった理由」を尋ねられ、直哉被告は「実母は東京方面に逃走していたため、都会は防犯カメラが多く、殺したらすぐに捕まってしまうと思った」と答えた。