南海トラフ地震を想定した総合防災訓練が16日、高知市で行われました。
南海トラフ地震に備えるための高知市総合防災訓練には警察や消防など29の関係機関、およそ400人が参加しました。四国沖を震源とするM9.0の地震が発生し、高知市で最大震度7を観測した想定です。

揺れがおさまったあと参加者は、被害状況を確認したり、倒壊した家屋から閉じ込められた人を救出したりと、それぞれの機関ごとの役割を確かめました。
訓練には災害救助犬も参加。2024年1月の能登半島地震の被災地で活動した県外のチームが、倒壊した建物に取り残された人がいないかなどを実際に確認し連携を深めていました。

このほか、高知市でおよそ4万人分不足するとされている避難所の問題については、3月に協定を結んだいの町への広域避難の訓練も行われました。
(高知市 桑名龍吾 市長)
「先般8月には南海トラフ地震臨時情報巨大地震注意が全国で初めて発表されました。それによって防災意識というものは徐々に高まっているところではございますが、いま一度、南海トラフ地震に対する備えというのをそれぞれ確認してもらいたい。目指すところは、少しでも災害の被害を少なくすること、そして犠牲者を1人も出さない、そんな覚悟で取り組んでまいりたいと思っています」
高知市は今後も南海トラフ地震への備えの呼びかけと南海トラフ地震臨時情報の周知を進めるとしています。