■メジャーリーグ マリナーズ 1-2 エンゼルス(日本時間18日 エンゼル・スタジアム)

メジャーの歴史上初めての“規定打席&規定投球回数到達”を目指すエンゼルス・大谷翔平(28)が本拠地のマリナーズ戦に“3番・投手”でスタメン出場。メジャーの最終規定投球回数は“162回”、現在、大谷は“141回”投げており、残すはあと21回、今季はマリナーズ戦は2度登板して12回と平均6イニングを投げている相性の良い相手だが前回11日(日本時間)に降板した右手中指のマメが心配されるマウンド。

マリナーズは試合前に1番で出場予定のJ.ロドリゲス(21)が急遽変更に、これによって2番T.フランス(28)以外は左バッターかスイッチヒッターとなった。大谷の立ち上がり1番JP.クロフォード(27)に粘られたが8球目でショートゴロに打ち取ると2番の唯一、右打者のT.フランス(28)にはカウント1-2からスライダーで空振り三振、3番C.サンタナ(36)の3球目には162.7キロの高速シンカーを見せた。最後は139キロのスライダーで空振り三振と16球で無失点に抑えた。

その裏、1死一塁で大谷の第1打席、マリナーズ先発は8月25日(日本時間)に24球連続ストライクのメジャー新記録したG.カービー(24)、その1球目、154キロのストレートを完璧にとらえレフトへ、これがフェンス最上部に直撃、あと数センチでホームランというタイムリーツーベース、自己最多タイのシーズン138本目のヒットで先制点をあげた。

ピッチングでは大谷・スタッシバッテリーのコンビネーションが少し決まらず2ストライクに追い込んでもなかなかサインが決まらず、大谷が数度首を振るシーンも見られた。2回は2ストライクからファールで粘られ、球数も43球と増えてしまった。

4回には先頭打者の3番・サンタナが強烈なピッチャー返し、これを大谷は左手を伸ばしキャッチ、好フィールディングを見せた。この回を3人で抑えたが大谷の球数は4回終了で70球とやや多くなってしまった。

2対0とエンゼルスリードの5回、勝ち投手の権利を得られるマウンド、先頭打者の6番A.フレイジャー(30)にライト前ヒットを打たれた。次の打者を内野ゴロで打ち取ると8番T.トランメル(25)をカウント0-2と追い込むとスプリットで空振り三振、さらに9番A.トロ(25)を追い込むとキャッチャー・スタッシのサインに大谷はまたも首を振り自ら投げたいボールを選択。スプリットで空振り三振を奪い、この試合7つめ、今季195個目の三振を奪った。

球数82球で迎えた6回は先頭打者のクロフォードをスライダーで見逃し三振、大谷もガッツポーズを見せた。今季196個目の奪三振で自身初となる200奪三振にあと4つに迫った。

7回1死からこのゲーム初の四球を許したが6番・フレイジャーをセカンドゴロ併殺打、大谷も派手なガッツポーズが飛び出した。大谷は7回107球を投げ被安打3、奪三振8、四死球1、失点0で“規定投球回数”まであと“14回”に迫った。さらに自身初の200奪三振まではあと4つとなった。

“MVP争い”を繰り広げているヤンキース・A.ジャッジ(30)は3試合ぶりのホームランとは行かなかったが3打数1安打で打率.312となり、ア・リーグ首位打者のツインズ・L.アラエス(25)まであと5厘に迫り、三冠王も射程圏に捉えた。