今年9月、新潟市南区に新設されたAmazonの配送拠点。県内初となる拠点には最先端技術が取り入れられAmazon独自のサービスが使えるようになることで『翌日配送』や『置き配』などより便利な配送サービスに期待が寄せられています。
建物の中を通るベルトコンベア。流れてくるのはみなさん、お馴染みのあのマーク。Amazonの商品です。

新潟市南区に県内で初めて開設されたAmazonの配送拠点「新潟南デリバリーステーション」です。

Amazonの商品は全国に25か所ある在庫管理や出荷などを行うセンターから各地の配送拠点、『デリバリーステーション』に運ばれます。このデリバリーステーションに中継されることで、注文から配送までをより短時間で行うことができるのです。

県内初となる『デリバリーステーション』。1万平方メートルの広さに続々と商品が集まってきます。
デリバリーステーションでは最新技術が使われています。
運び込まれた商品をスキャンするのは、指に取り付けられた小さな機械。ラベルを貼って、おおまかな配送エリアに分けます。


1日平均で1万から2万個の商品を仕分けるこの拠点には“テレビ初公開”というこんな機械も。
【記者リポート】「流れてきた商品に貼られているQRコードをこちらの大きな機械で読み取ります。読み取られた商品はベルトコンベアに乗って配送エリアごとに自動で仕分けされます。Amazonが導入する最先端の技術の一つです」

配達の前にはこちらのボックスに仕分けられますが、ここにも効率よく働くためのシステムが。指につけられた機械で商品をスキャンすると、商品を入れるボックスが光る仕組みです。

そして商品を車に積み込むのは「Amazon Flex」のドライバーです。Amazonと直接契約を結んだ配達員のことで、必要な条件を満たせば自由なスケジュールで誰でも働くことができるため、地域の雇用の創出につながります。

【「Amazon Flex」の配達員は】「アプリのAIとかを使って効率的なルートを推奨されるので、初めてであっても配達できる。ライフスタイルとかその日の予定に応じて予定が組めるのが一番メリットかなと」

Amazonによりますと新しい拠点が生まれたことで、県内の一部の配送エリアで700万点以上の商品が翌日配送できるようになりました。また「Amazon Flex」などのAmazon独自の配送システムによってこれまでできないこともあった置き配がすべての商品で可能になりました。
【アマゾンジャパン 配送業務部門 地域責任者 ダニエル・スンウォン・ジョンさん】「商品を届けるだけでなくて笑顔を届けようとしている。今よりもっと優れたサービスを今後提供できてAmazonが新潟に来てよかったという話を聞きたい」

Amazonは置き配が増え、再配達が減ることで配達員の負担や排気ガスなども軽減できるとし、地域社会への長期的な貢献を目指したいとしています。