9日夜、四国4県で発生した大規模停電の原因ついて、四国電力送配電は送電に関わるシステムを停止する際の操作について、四国と関西の送電会社同士で認識の齟齬があったと発表しました。
9日午後8時22分に四国4県で一斉に停電が発生し、最大で36万5300世帯、高知でも10市町村で最大7万9500世帯が影響を受けました。

四国電力送配電によりますと、四国と本州とを結ぶ送電線は瀬戸大橋を通る中国エリアとを結ぶ線と、紀伊水道を通る関西エリアとを結ぶ線があります。

この送電線をコントロールするシステムとして、供給先の周波数に合わせるシステムと、電力の供給先を替えるシステムがあります。

9日は午後2時20分過ぎに中国エリアとを結ぶ送電線がケーブルのトラブルで停止して、関西エリアとを結ぶ送電線に電力供給が急増しました。この際、先程の周波数を合わせるシステムと供給先を替えるシステム両方を停止すべき所を、送電会社同士で連絡を取っていましたが、周波数を合わせるシステムが停止できていませんでした。さらに送電線への負荷を遮断するための「周波数低下リレー」という装置も作動したことで結果的に大規模停電につながったとしています。

システムを停止できなかった原因について四国電力送配電は、停止する操作について四国と関西の送電会社との間に認識の齟齬があったとしています。
四国電力送配電は詳しい原因や再発防止策を取りまとめた報告書を経済産業省に提出する予定です。














