アメリカ軍岩国基地へステルス戦闘機F35Cとともに配備されるのオスプレイ。配備を前に、山口県岩国市の福田良彦市長は艦載機部隊が所属する空母ジョージ・ワシントンを視察しました。
福田市長は、10日午前、アメリカ軍岩国基地に配備予定のCMVオスプレイに搭乗し、岩国基地を出発しました。

およそ2時間で洋上に展開する空母ジョージ・ワシントンに到着。



空母や艦載機部隊を運用する司令官らと面会して説明を受け戦闘機の発艦や着艦の様子も見学しました。

空母の交代に伴って岩国基地を拠点とするアメリカ海軍の空母艦載機部隊は一部がCMVオスプレイとステルス戦闘機F35Cに機種更新する計画です。

福田市長は今年8月、この計画を了承しました。
しかし、いずれも国内では初めての配備で、騒音や安全性について懸念の声もあがっています。

部隊を運用する司令官からF35Cが14機程度、オスプレイが4機程度、配備されることが明らかにされました。

第5空母打撃群司令官グレゴリー・ニューカーク少将
「F35Cは現在に即して更新された機体です。その能力により他の航空機が無事に帰投できる可能性が高まりより高いレベルでの任務遂行が可能となります」

騒音や安全性に対する地元の懸念も理解しているとしました。

第5空母打撃群司令官グレゴリー・ニューカーク少将
「騒音については軽減するよう2国間で定められたことを順守したい」

オスプレイについては、世界最高水準の技術を持つ整備士、訓練を受けたパイロットで運用し、安全性を保つと自信をみせました。

視察を終えた福田市長は。

福田良彦 岩国市長
「音も結構大きいですし振動的なものもやはりあります。危険を感じるようなことは一切なくてですね、国の方からもオスプレイについての安全性については大丈夫だという説明がありましたがそこはそうなんだろうということをこれは私なりに感触を得たことであります」

福田市長は基地周辺住民の生活に配慮した運用を求めるとともに、激しい騒音をもたらす陸上での模擬着艦訓練、FCLPを岩国基地で行わないよう要請しました。

アメリカ海軍によるとジョージ・ワシントンは11月中に横須賀港に入港予定で、それに先だって空母艦載機およそ60機が岩国基地に帰還するとみられます。