日本の理容業発祥の地とされる山口県下関市で、髪の毛に感謝する毛髪供養祭が行われました。

亀山八幡宮であった供養祭には、県内の理容組合の関係者らおよそ32人が参列しました。

県内433の理髪店に呼びかけて集めた髪の毛を祭壇に供え、感謝の気持ちと健康を祈願しました。

日本の理容業は、鎌倉時代、蒙古襲来に備えて下関に集まっていた武士を相手に、髪を結う店が開かれたのがきっかけとされます。

そのお店に立派な床の間があったことから、理髪店のことを「床屋」と呼ぶようになったそうです。県理容生活衛生同業組合によりますと、高齢化や後継者不足で毎年30から40、組合員が減っているということです。

山口県理容生活衛生同業組合 吉永和義 理事長
「やはりなんと言っても後継者不足、また組合員の高齢化が一番の課題ではないかと思っています。声かけ、この業界が魅力ある業界だと教えていただければと思います。」

一行は、境内の一角にある発祥の地の記念碑前に集まり、仕事に向き合う気持ちを新たにしていました。