9月20日からの一週間は、「動物愛護週間」です。
糞尿や鳴き声など、住民からの苦情が寄せられることがある野良ネコ。
そして、殺処分の問題も。
こうした問題を解決しようと奮闘する鳥取県米子市のボランティア団体を取材しました。
「よし、OKでーす。」
9月3日午前8時。
米子市内の民家で野良ネコの捕獲を行っていたのは、生林美鈴さんです。
鳥取県西部を中心に「TNR」という活動を行う3団体で結成された「米子TNRの会」の代表を務めています。
TNRとは、飼い主のいない野良ネコなどをつかまえて不妊去勢手術をし、元の場所に戻す活動です。
遡ること、3時間前、午前5時。
「あの子妊娠しとらへんかなぁと思って。」
「本当ですかぁ。」
日が昇る前から生林さんの姿は、そこにありました。
米子TNRの会 生林美鈴 さん
「保健所の方に苦情が入りまして、保健所から依頼があってきた。」
家主
「たまたまね、子ネコが2匹来たんですよ。2匹のうち1匹手名付けて、ネズミを捕らそうかなと思って。」
高齢男性が暮らすこの民家には、4匹のネコが住み着き、近隣住民から保健所に糞尿被害の相談が入っていました。

家主
「私が身体的にちょっと不自由なとこがあって、よう捕まえられないのと、動物病院に連れて行くのも大変だから。」