高知県高知市の桑名市長は定例会見で27日の衆議院議員選挙の結果を受け、「不安定な政治となり予算編成などが見通せなくなる可能性がある」と懸念を示しました。

桑名市長は、27日に行われた衆議院議員選挙で与党が過半数割れしたことや高知県内での投票率が戦後3番目に低かったことを受け、「国民の信頼が失われた結果だ」と振り返りました。

その上で桑名市長は、「政治が不安定になってくる」とし、高知市としても今後の予算編成や政策の決定について「先行きが見通せない状況になる可能性がある」と懸念を示しました。

(桑名市長)
「国民が下した判断は大変重いものでございますので、深い反省をもって、国民から信頼される政治をつくっていただきたい。物価高の対応、そして我々にしたら地震対策や子育て支援というものがございます。そういった待ったなしの政策も必要なので、政治が止まることなく進んでいくこと、これを期待するところでございます」

また、松下整教育長が7月に起きた水泳授業中の死亡事故の責任を取る形で10月16日に辞任したことを受け、改めて市長としての責任を問われた桑名市長は、「第三者委員会の報告書などをまとめ、二度と事故が起こらない体制を新教育長と作っていくことが私の使命で責任」と話しました。