エリザベス女王ゆかりの地、スコットランドのエディンバラで大勢の市民が見守る中、女王のひつぎがチャールズ新国王らに付き添われ大聖堂に運ばれました。ロンドン五輪の開会式や執務中などにも姿を見せていた女王の愛犬コーギーの引き取り先も決まりました。
■エリザベス女王のひつぎは大聖堂へ 気になる皇太子夫妻と王子夫妻の動向
日本時間の12日午後10時半ごろ、スコットランドのエディンバラで行われたエリザベス女王のひつぎを運ぶ葬列。
ひつぎが載った車の後ろには、チャールズ新国王ら王室メンバーがゆっくりと歩きます。
距離は約1キロ。ひつぎが安置されていたホリールード宮殿を出たあと、「ロイヤルマイル」と呼ばれる目抜き通りをセント・ジャイルズ大聖堂へと向かいます。
沿道の人
「人生の大半はエリザベス女王が君主だった。(ここに来たのは)自明の理だね」
「たまたまエディンバラに旅行していたの。ここにいられるのは幸運。彼女は私の母みたいな存在だから」
大聖堂では追悼式のほか、一般の人たちの弔問が行われる予定です。

一方で、イギリスメディアが注目しているのは新国王の長男・ウィリアム皇太子夫妻と次男・ヘンリー王子夫妻の動向です。
ヘンリー王子の王室離脱後、“兄弟の不仲説”が取り沙汰されてきましたが、女王の死後、そろってウィンザー城を訪問。約2年ぶりに4人で公の場に姿を見せました。

チャールズ新国王(9日の声明)
「海外で人生を歩み続けるヘンリーとメガンに私の愛を伝えたいと思います」
チャールズ新国王は初めてのテレビ演説でメッセージを送った一方で、民放テレビ局ITVは、王室の専門家の話として「兄弟が真の和解への道を歩んでいることを意味するかは意見が分かれたままだ」と慎重な見方をしていると伝えています。
■愛犬コーギーの引き取り先は…
他にも、注目を集めているのが女王の愛犬です。
エディンバラにあるお店をのぞくと、そこには女王が愛したコーギーのグッズが。

店員
「コーギーなどに興味を持って来店する人が多いです。もともとよく売れていましたが、今回のことで人気が増しています」
愛犬家として知られるエリザベス女王。これまでにコーギーなど30匹以上を飼っていました。その姿はロンドンオリンピックの開会式や執務中にも。

エリザベス女王
「どこから来たの?あなたがどうしてほしいか分かっているわ」
現地メディアによると、女王は死去の前にも2匹のコーギーを飼っていましたが、次男のアンドルー王子らが引き取ることになったということです。

エリザベス女王のひつぎは13日に空路でロンドンに運ばれ、19日に国葬が行われます。