岡山城東高校出身で落語家として活躍する春風亭昇吉さんが母校で講演を行いました。

お笑いを一席・・・ではなく、テーマは「ユニバーサルデザイン」。目指すのは、誰もが落語を楽しめる世の中です。

(春風亭昇吉さん)
「岡山県初の真打でございます」

岡山城東高校で登壇した卒業生で、落語家の春風亭昇吉さんです。講演のテーマは障害の有無に関わらず、誰もが使える設計=「ユニバーサルデザイン」。落語とつながりがないようにも思えますが…。

今年4月に発売されたユニバーサルデザインの絵本です。点字や凸凹を付けたイラストを触って落語を楽しめるだけではなく…

(春風亭昇吉さん)
「3Dデータを付けたんです。盲学校には3Dプリンターがあるんですよ。だから饅頭を立体造形物で作り『あっ、これは上がきゅっとなっているからこれは肉まんじゃなと』」

設計図をダウンロードすると、3Dプリンタで絵本に登場したものの模型が作れるというのです。このような絵本を制作したきっかけは、学生時代にボランティア公演を行った盲学校でした。

(春風亭昇吉さん)
「盲学校で落語をやったときに、『落語の声が聞きやすかった』『おもしろかった』と言われて、声を頼りに生きている子どもたちにおもしろかったとか、声が聞きやすかったと言われて、涙が出るほどうれしくて」

様々な境遇の人を落語で楽しませたい・・・多くのキャラクターが登場する落語は、多様性のある社会につながっていると講演でも語ります。

(生徒)
「(ユニバーサルデザインは)障害者だけでなくて一般の人にも意味があって理解の深まるものだとおしゃっていてすごくいいなと思った」

(生徒)
「目が見えないからとか、元気な人だけだからという壁が取り除かれるというのが一番いい方法、画期的なアイデアでは」

(春風亭昇吉さん)
「いろんな人がいるからおもしろいというのが、落語のひとつのテーマなんじゃないかなと思って。聞く人を選ばない、そして誰もが楽しめる普遍性を持っている落語の力を生かしていきたい」

落語が生み出す笑いで見えないバリアを取り除きたい。まんじゅうからうまれたユニバーサルデザインです。