約16億6000万円をかけ9月27日に行われる安倍元総理の国葬。政府は先週から順次、案内状を送っています。案内状は元国会議員にも送られていますが、その中には、「まさか自分にまで案内が来るとは」と驚いている人もいます。
■元国会議員「まさか自分に」政府が国葬案内状を送付

2016年に辞職した宮崎謙介元衆議院議員のもとに、国葬の案内状が届きました。
すでに「出席する」と返答したといいます。
宮崎謙介元衆院議員
「私のようなものというかですね、若くして、元議員になった人間にまで案内が来たということに驚いてますが、(安倍元総理は)これまで日本を支えてきてくださった、引っ張っていってくださったことに対する敬意を表したいと思います」
9月27日に行われる安倍元総理の国葬。政府は案内状を現職と元国会議員などに先週から順次送付しています。
参列者について最大6000人程度と想定していて、出欠の返信の期限は13日までとしています。
■日付に修正テープ 国葬案内状で政府混乱か?

2009年から1期、当時の民主党の衆院議員を務めた井戸まさえさん。10日、速達で案内状が届きました。
井戸まさえ元衆院議員
「『岸田総理からだ』と。え、何なんだと思ったら、この国葬の案内状が来たと」
ところが案内状に記された返信期限の部分を見ると、修正テープが貼られ、手書きで13日の日付が記されていました。
井戸まさえ元衆院議員
「(修正しているということに対して非常にちょっと違和感を持って、しかも手書きであったので『これ何なんだろうか』と。実はその修正テープが二重に貼ってあって、その上の手書きだったので見えなくて、結果的には、ちょっとスクラッチをしてしまったが、そうすると8日の木曜日ということで…」
井戸さんは、この案内状から国葬をめぐる政府の混乱ぶりが透けて見えるといいます。
井戸まさえ元衆院議員
「ドタバタの中で。そしてその場その場の判断が違うというか。こうやってたんだけど、途中から『またこっちにしましょう』という、こういうブレみたいなものを、この一つの封書の中に入っているものを見ただけでも、もうすっかりそれがわかってしまうなと」
井戸さんは、「欠席」と書いて投函するとしています。
落選したり、引退した元国会議員に案内状を出すことについて内閣府の関係者は、8月31日に発表した実施概要でも元国会議員を参列者と想定していて、“予定通り”だったとしています。
しかし、TBSスペシャルコメンテーターの星浩 氏は、「欠席が多そうなので対象を広げたのではないか」と指摘しています。