中国の王毅外相は秋葉剛男国家安全保障局長と電話会談を行い、「中日関係の健全かつ安定的発展を推進したい」と両国の関係改善に意欲を示しました。
中国国営の新華社通信によりますと、中国の王毅外相は会談で「石破政権は発足以来、中日の戦略的互恵関係を全面的に推進し、中日関係は安定的スタートを実現した」と評価しました。
そのうえで、「日本側が中国の核心的利益を尊重し、一つの中国の約束を厳守するよう希望する」と述べ、中国が「核心的利益」と位置付ける台湾問題に対し、中国の立場を尊重するようくぎを刺しました。
これに対し、秋葉局長は「両国関係発展の大局に着目し、関係発展の勢いを維持し、多くの積極的なシグナルを発信したい」と述べたということです。
日中関係をめぐっては、今月、ラオスで石破総理と李強首相が初めて会談を行ったほか、来月ブラジルで行われるG20サミットなどの場を通じて、習近平国家主席との首脳会談が模索されています。
中国側としては、アメリカ大統領選を前に石破政権との対話を深めることで、日本との安定的関係を構築したい狙いがあるものとみられます。
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