仙台市に整備された次世代放射光施設「ナノテラス」を高校生が初めて活用です。
畜産や農業を学んでいる高校生たちが、仙台牛の構造などを測定しました。

青葉区にあるナノテラスを訪れたのは、宮城県名取市の県農業高校の3年生およそ30人です。

生徒たちは放射光と呼ばれる強力なX線で、今回、牛肉と稲わらを測定することになりました。

牛肉の測定では、仙台牛とオーストラリア産、それぞれももの部位をはさみで切って装置の中へ…。その後、モニターに映し出された断面の画像を比較しました。画面右がオーストラリア産、左が仙台牛です。

参加した生徒:
「黒い部分が脂です。一目瞭然で仙台牛は脂が多いというのが特徴で、まさに見える化できている。今まで牛肉は表面上でしか見えていなかったので、内部まで見られたことで、赤身と霜降りのバランスでおいしさがどのくらい変わるのか今後見える化できると思う」

ナノテラスの運用が始まってから半年、高校生が測定装置を使うのは初めてです。

県農業高校では、今回の測定結果を来年1月に開かれる全国で農業を学ぶ高校生が飼育した和牛の肉質などを競う「和牛甲子園」に向けても活用していくことにしています。