愛媛県今治市の「吉井食品」が10月17日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。

東京商工リサーチ松山支店などによりますと、同社は1986年設立の惣菜の製造販売会社で、当初は天ぷら屋としてスタートさせ、その後、弁当・仏事の仕出しなどの取扱いを拡大させました。

1998年には今治市内に回転寿司店「おんまく寿司」を開設し、値段の安さとネタの新鮮さを売りとして多店舗展開に踏み切り、2014年9月期には売上高は30億円余りを計上していました。

しかし、大手チェーンなど同業者との競合激化から売り上げは減少傾向にあり、2020年5月に回転寿司店は全店舗を閉鎖。

2023年9月期には売上高は9億円にまで低下し、厳しい経営状況の中、資金繰りに行き詰まり、事業継続を断念したと見られます。

負債総額は約7億円です。