急カーブの連続・激しいアップダウン

この区間は、何が危険なのか。実際に県警高速隊の北村成生副隊長と一緒に、美祢インターから下関方面に向かって、この区間を走ってみました。伊佐パーキングエリア付近になると・・

吉冨冴記者
「いま伊佐パーキングを少し過ぎたあたりなんですが、このあたりいかがでしょうか」

県警高速道路交通警察隊・北村成生副隊長
「この伊佐パーキング付近なんですけど、上り線それから下り線ともにですね、非常に交通事故が多い区間となっております。その理由は、ご覧になって分かると思うんですが、急カーブが連続している区間であって、しかもですね、上り坂、下り坂これが同時にあるんです」

「ドライバーさんの操作ミスなどで、ガードレールに車をぶつけたりという事故が非常に多くなっています。この区間で気をつけていただきたいポイントは、道路に応じた速度、それからカーブに沿った適切なハンドル操作、これを心がけていただいて」

NEXCO西日本によりますと道路の赤茶色に塗装してある部分は、カーブと下り坂があることを訴えるだけでなく、カーブでのタイヤの滑りを防止する役割があります。この付近の塗装や路面の標示は、やっくんの事故を受けて対策をさらに強化しようと事故からおよそ2ヶ月後に設置されました。

長い下り坂でスピード出やすく

美祢西インターチェンジの手前、およそ2キロの地点では。

北村副隊長
「ここはですね、美祢西インターチェンジに向かってずっと長い下り坂が1キロぐらい続く区間で、この構造からして速度が非常に出やすいという特徴があるので、車両が単独でガードレールに衝突したり接触したりという事故が起きています。そしてまた、この区間は実際に交通死亡事故も起きているので、そういう意味でも非常に危険な区間というのがわかるとは思います」

逆V字型の路面標示は、同じ速度で走っていても速度が速くなったように感じる視覚効果があり、スピードを落とすよう促しています。

吉冨記者
「美祢西インターチェンジでUターンをしていま、上りを走っていますが、美祢インターチェンジの前まで来ました。このあたりはいかがでしょうか」

北村副隊長
「ここはですね、本当に事故が多い場所です。ご覧になって分かると思うんですけど、下り坂の角度が非常に急な上にですね、このあたりから美祢インターチェンジに向かって3キロほどずっと下りが続く道路で、速度が非常に出やすい区間になっています」

「また、雨の日など路面が濡れてると、スピードが出ているととてもスリップしやすくてそういう意味でも交通事故が多い場所になってます。ドライバーのみなさんは速度が出やすいことをしっかり認識していただいて、スピードメーターを確認しながらですね、安全な速度で交通事故防止に努めていただきたいなと思っております」