岡山市内のアパート。50代の男性はいま、この場所で一人で暮らしています。

■3度自殺を図った男性「歯車が狂ったらそっちの方向へ行ってしまう」


男性は、これまで3度自殺を図りました。きっかけは繰り返される妻の暴言、暴力。自分にも非があることを認めながらも、男性は追い詰められていきました。

今は離婚し、一人になりました。


(自殺を企図した男性)
「(水槽の魚に)えさ与えると動くでしょ、元気もらうよ、死ぬのは可哀相だけど」


妻のDVに耐え切れず、次第に増していったという「死にたい気持ち」。結婚した当初は思ってもみなかった心の揺れでした。

(記者)「なぜ死のうと?」


(自殺を企図した男性)
「生きていても仕方ない。思ったことない?自分」


「極度まで落ち込んだらそうなってくるって、人間。普通の生活が出来れば考える必要ない。どこかで歯車狂ったら、そっちの方向へ行ってしまうよ」)

■そして向かった東尋坊(福井県) 断崖絶壁で引き留めてくれた人がいた


男性が死に場所に選んだのは、岡山から遠く離れた福井県。断崖絶壁に座り込み、覚悟を決めようとしていました。


男性は、そのとき引き留められました。


(茂幸雄さん)
「一人で泣いて酒を飲んでた。『何しとんや』と、『ほっといてくれ』と大問答」

『オレの悩みを解決できるのは誰もいない』って、『皆に相談したけど駄目だったって』。。。ま、岡山まで行って彼を離婚させましたよ」