富山県議会9月定例会が8日開会し、一般会計で225億円あまりの補正予算案が提出されました。本格論戦を前に旧統一教会との今後の関わり方、新田知事の姿勢について各党がどう向き合うのか聞きました。

8日開会した9月定例会。新田知事は一般会計で225億円あまりの補正予算案を提出しました。

新田知事:
「新型コロナや物価高騰による県民生活や事業活動への影響に引き続き迅速に対応してまいります」

補正予算案には物価の高騰に伴う農業従事者の支援対策費や、オミクロン株に対応する新型コロナワクチンの接種体制を確保するための費用などが盛り込まれています。

9月12日の代表質問から論戦が始まりますが、最大会派の自民党や立憲民主党などが旧統一教会との今後の関わり方について新田知事を追及する姿勢を示しています。

一方、チューリップテレビのこれまでの取材では、自民党議員と旧統一教会との近すぎる関係が浮き彫りになっています。

最大会派の自民党では稗苗(ひえなえ)県議、永森県議、山本県議の3人が旧統一教会の関連団体から選挙支援を受けていたことがわかっています。

所属議員からも政策などに影響がなかったか検証する声も挙がっています。

自由民主党 種部恭子 県議:
「我々の会派の中で、それが政治利用されてですね、捻じ曲げられているような政策は1ミリもやっていないと思います。ですから今回きちんと今まではどうだったのかということを今後見直しをするということがあった上で、広く皆様からのご意見は聞いていきますけれども、聞いた中でそれが統一教会の影響があるようなものではないということは検証しながら政策を進めて行くと、それは必要だろうと思ってます。政治家の力が問われますね。今後は」

自民党は今回、旧統一教会との関係性について知事を追及する方針ですが、所属議員が旧統一教会と関係があったことについては、県民への謝罪を検討しています。

自由民主党 宮本光明 県議:
「自民党の県連の立場とすると濃淡はあるにせよ、多くの議員が関わっていたという事実は反省の弁は申し上げなければならないと、その上で知事にも県民の皆さんにしっかりと説明をし、今後のことにも明言されるように。議会の場で自分の口からおっしゃっていただくことが重要ではないですかとそういう思いだということです」

一方、知事選で新田知事を支援していた自民党新令和会。これまでに所属議員の中川県議が旧統一教会の関連団体から選挙支援を受けていたことがわかっていますが、代表質問では、知事に対して旧統一教会に関する質問はしない方針です。

先月、新田知事に旧統一教会との関係を絶つよう要望した立憲民主党・県民の会は、議会初日に県民の関心事である旧統一教会の問題について、新田知事が触れなかったことに違和感を抱いています。

立憲民主党 菅沢裕明 県議:
「旧統一教会との関係や今後の対応について、新田知事に対する問いかけがあるわけで、それにまったく触れない。きょうの説明表明というのは私は非常に不十分だと。知事はどうしてこの問題に対してあいまいなのかと。(旧統一教会は)反社会性が明確でカルト集団の様相を呈しているわけですね。これは国民の暮らしを守る利益の観点からも明確な態度表明、絶縁宣言をすべきであります」

共産党は各会派の質問に対する知事の答弁を聞いた上で、知事としての姿勢を問う予定です。

日本共産党 火爪弘子 県議:
「すでに新田知事に対して、旧統一教会との関係を県民に丁寧に説明をして関係をきっぱり絶つように申し入れをしております。9月議会でも最近はブレているとの県民からの批判が広がっているので、改めてきちんと県民に経過を説明をし、関係を今後ともきっぱり絶つことを求めていきたいと思います」

旧統一教会との関係性について、議会側がどのように新田知事をただし、それに対して知事はどう答えるのか。注目です。