大型フェリーの事故を想定した訓練が仙台港で行われ、参加した海上保安官らが乗客の救助など一連の対応を確認しました。
訓練は、機関室で火災が発生し、航行不能となった大型フェリーが防波堤に乗り上げたとの想定で行われ、第二管区海上保安本部や消防など15の機関から、およそ150人が参加しました。
訓練では、25人がけがをしたという想定のもと、治療の優先度を決めるトリアージが行われました。
また、重傷を負った人を担架にのせたままヘリコプターで吊り上げて収容し、病院へ安全に運ぶ流れを確認しました。

第二管区海上保安本部・村木邦昭救難課長:
「今回の訓練では情報共有に不備があったりと課題も見つかったので、関係機関で引き続き協議して、再度連携を強化していきたい」
この訓練は、2012年に鹿児島沖で旅客船がクジラと衝突し36人が重軽傷を負った事故を受け毎年実施されています。
参加者は、迅速な救助に向け連携を確認していました。