農業分野にICT技術を取り入れた実習が、宮城県色麻町の加美農業高校で進められることになり、7日、国立研究開発法人と協定を結びました。
牛舎に取り付けたカメラで生徒たちが24時間、スマホなどでウシの様子を確認できます。

加美農業高校で行われた協定の締結式では、川上剛弘校長と国立研究開発法人情報通信研究機構の井上真杉研究センター長が協定書に署名しました。
協定では未来の農業を支える人材の育成を図ろうと、学校の実習に情報通信技術を取り入れます。
学校の牛舎には今年6月、監視用のカメラ4台が設置されていて、生徒たちが離れた場所からでも24時間、スマホなどでウシの様子を確認することが出来るようになりました。
また、深夜の時間帯に多い分娩の様子も映像を通して見ることが出来ます。
農業科の2年生:
「ウシが私たちが見てない中でどのような動きをしているのか見ることが出来るのでこれからの実習の幅が広がる」
「どのようにすればいいウシになるかカメラを設置したことによってこれからの実習を通して学んでいける」
農業高校と研究機構が通信技術に関する協定を結ぶのは全国で初めてです。
加美農業は今後、豚舎などにも映像伝送システムを導入しICTを活用した実習に取り組んでいくことにしています。