東京医科大学の入試で女性であることを理由に不利に扱われたとして、元受験生の女性らが大学に賠償を求めた裁判は、あす判決を迎えます。原告の1人は「人生が変わっていたかもしれない」と悔しさをにじませています。
2013年に東京医科大学医学部を受験した女性。筆記の一次試験は受かったものの、面接などが行われた二次試験で不合格となりました。
原告 東京医科大学の元受験生
「(面接官が)自分に特に興味を持っていないような感じで、はいはいみたいな感じで流されたので、落ちたなという感じだった」
やむを得ず、別の大学の医学部を受験し進学。
しかし、卒業間近になって東京医大から「本当は合格していた」と連絡がきたのです。
2018年、東京医大をはじめとする複数の大学の医学部で女性や浪人回数の多い受験生の得点を一律に減点していたことが発覚。この女性も不利に扱われたことがわかったのです。
原告 東京医科大学の元受験生
「(当時)純粋に点数だけで選ぶのかなと。そちらの大学(東京医科大)に行ってたらまた別の進路になっていたかもしれない。人生変わっていたかもしれない」
女性は今、医師として働いていますが、もしかしたら違う専門を選び、異なる人間関係を築けたかもしれない。学費は800万円ほど高くかかり、親に大きな負担をかけてしまった。そんな思いがあるといいます。
女性を含む元受験生28人は「性別を理由に差別された」として、東京医大に対し、慰謝料などおよそ1億5000万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。
原告の女性が医師として働く中で、今感じているのは…。
原告 東京医科大学の元受験生
「男性を戦力として欲している。医療界全体がそうなんだなって。女性の場合、どうしてもライフイベントの関係とかで修業の時期も途絶えがちになってしまいますし、緊急で出られない、当直できない女性医師の方も多いと思うので」
女性は「医療界では、女性がハードな職場につくのは難しいなどと決めつけている部分があり、不正入試につながったのではないか」と感じています。
一方、東京医科大学は裁判で女性受験者を不利に扱ったことは認めたものの、争う姿勢を示しています。
東京医科大学は取材に対し「明日の判決をお待ちして、対応を検討いたします」とコメントしています。
医学部入試の女性差別に司法はどのような判断を下すのか。判決はあす言い渡されます。
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