今年の記録的な猛暑は、ミカンの生育にも影響を与えています。今収穫を迎えている「極早生」は日焼けして出荷できず、収穫量は例年の4割~5割ほどになってしまいました。
収穫時期の「極早生」本来は黄緑色

福岡県八女市立花地区のミカン畑。いま収穫時期を迎えている「極早生」のミカンの皮は、本来、熟しても黄緑色です。
しかし、一直線に並んだミカンの木を見ると、右側の列は緑色ですが、左側の列は実が黄色くなっています。

JAふくおか八女・かんきつ部会 中島光秀 部会長「黄色くなってますけど、熟しているわけじゃない、日焼けです。熟しとるのは日焼けをしてない反対側。こっち側です。実際熟しとるミカンがこんな感じ。でこれも熟してるように見えますが、これはもう日焼け」

1本の木を見ても日光が当たる南側だけ日焼けしています。ひどいものは茶色く焦げたようになったものもありました。黄色く変色したミカンは商品にはならないといいます。

JAふくおか八女・かんきつ部会 中島光秀 部会長「皮をむいてもらったらわかりますけど、スカスカになっとるとですよ。この日焼けの所をむくでしょう?ここがもうスカスカ。こっち側日焼けしていない部分はふつう。こっち側は食べてもおいしいけれど、こういうのは消費者には届けられない」