兵庫県議会で不信任決議が可決された斎藤元彦前知事は、9月30日付で“自動失職”しました。斎藤前知事は9月26日の会見で、失職・出直し選挙に臨むことを表明。次の知事選で兵庫県民がいかなる判断を下すのか、全国が注目しています。今回の斎藤前知事の決断を、前明石市長・泉房穂氏や専門家はどのように見たのか、また、次の知事選はどうなるのでしょうか。
◎泉房穂:兵庫県明石市生まれ。東京大学卒。NHK退職後、弁護士・衆院議員を経て去年4月まで明石市長を務める
(2024年9月27日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)
「誠実な対応とは思えない」「迷っているというのは嘘だった」

はじめに、9月26日の斎藤前知事の会見を振り返ります。ポイントは次のとおりです。
▼解散・辞職は考えていなかった
▼心の中におごり・慢心があった
▼高校生から「辞めないで」の手紙
▼1つ1つの対応は適切だった
▼自分の実績を主張
斎藤前知事はMBSの独自インタビューで、議会解散・辞職も含めて全ての可能性を否定しませんでした。ただ、会見では「最初から解散・辞職は考えていなかった」と発言。テレビ出演は“県政のPR”だったのでしょうか。直接話をした大吉洋平アナウンサーは「今後、斎藤氏がいろいろな政策を打ち出しても、なかなか信用することができないなという気持ちになった」とコメント。
また、斎藤前知事の一連の動きついて、9月27日放送のMBSの番組に出演した前明石市長・泉房穂氏は、次のように述べました。
「『解散・辞職は考えていなかった』ということだったら、不信任可決後に『失職して信を問います』と言えばよかった。迷っているというのは嘘だったわけです。その間、テレビ局をハシゴして選挙対策をした。県議会も止まっているわけですから、正直なところ、誠実な対応とは到底思えないですね。知事選に出るか否かは自由ですけど、それは本人の問題であって、県議会を止める理由にはなりません。誠実さが欠けているというか、『自分、自分の方だな』と正直思いましたね」
「(斎藤前知事は)全く非を認めないスタンスですよね。最初に『嘘八百』と言ったが、事実の部分が明らかになっているし、告発した人は命を失っておられるわけだし、何もないことはないと思うので、一定の非は最低限認める必要があると思います。非を認めないのであれば“出直し選挙”じゃなくて“開き直り選挙”です」
「特徴としては『法律、法律』とおっしゃる。ただ、政治家というのは法律だけでなく、世論の支持や民意も大事であって、『法律違反をしていないからセーフ』というものではないと思うんです。高校生から手紙をもらったと言いますが、県議会が全会一致で不信任を出しているわけですから、重く受け止めるべき」
「『公約着手率98%』と言っていますが、“達成”と“着手”は違う。県民目線で言うと、達成して初めて意味があるのであって、着手したかどうかは自分目線。政治家というのは結果責任ですから、“着手率”という言葉を使うこと自体がどうなのか。斎藤前知事がやったのは、自分の給料を減らしたこと、公用車を乗り換えたこと。それから、財政状況は改善されました。ただ、障がい者・高齢者の予算を切った結果として“お金”が増えたのであって、県民から見ると、県のお金は増えた一方で県民サービスは低下しているわけです。それを“成果”と言えるかどうかは評価が分かれると思います」














