山形県大江町の小学校では、児童が昔ながらの方法で稲刈りを体験しました。
春に自分たちで田植えを行った児童たち。
きょう収穫を迎え喜びを感じているようでした。
児童「楽しいです」

大江町立本郷東(ほんごうひがし)小学校では、児童たちにコメ作りを通して地域の魅力を感じてもらおうと、毎年、コメ作りを行っています。
きょうは、今年の春に小学5年生の児童およそ20人が田んぼの先生の農家、渡邉厚(わたなべ・あつし)さんに教わりながら手で植えた山形95号の稲刈りの日です。

農家 渡邉厚さん「稲刈り鎌は、稲を刈るために特殊にギザギザで、ノコギリのような刃になっています」

収穫の仕方は、昔ながらの手作業。鎌を使っておこなわれます。
児童たちは、刃を引くようにして刈り取るなど鎌の使い方を教えてもらい、さっそく稲刈りのスタートです。

稲が想像よりも固く悪戦苦闘する児童も。
児童「固いなこれ、固いなこれ。あ、取れた」

一方、手際よく次々と刈り取っていく児童もいました。
児童「家だとお父さんの鎌を借りて草刈りとかをやっているんで」

農家 渡邉厚さん「最初はおっかなびっくりだったけど、だんだんやっているうちに慣れてきて、さすが農家地域の子供たちだなと思います」

渡邉さんによりますと、今年は、猛暑や雨への対応に苦労したということですが、栽培管理を徹底したことで、例年通りの収穫量を見込んでいるということです。
児童「ザクッという音がして気持ちよかった。一つひとつのコメに皆の努力とかが詰まっているからうれしかった」

児童「すごく感動した。皆においしいと言ってもらえるお米になってほしい」

児童たちは稲の成長や収穫の喜びを感じているようでした。
きょう収穫されたコメは、11月の授業で、児童たちが自分たちで炊いて味わうということです。
