県の天然記念物に指定されている琉球犬。現在は頭数が減り絶滅が危惧されています。そんな琉球犬を守ろうと奮闘する男性の思いに迫ります。

「くぅま、伏せ!そうそう。くぅま、お座り」

凛とした表情を見せる「くぅま」。県の天然記念物の琉球犬です。

琉球犬「くぅま」


「くぅま」がいるのは、大宜味村の辺土名高校。1年生の山城孝太さんがお世話しています。

▽辺土名高校 環境科 山城孝太さん(1年)
「愛嬌ありますし、勇ましさとかわいさがあって、かっこかわいいみたいな。これからもずっといてほしい存在。沖縄のひとつの宝というか」

縄文時代初期に沖縄に渡ってきたとされる琉球犬。イノシシなどを追う猟犬として飼われていました。

純粋な琉球犬が何匹残っているか 正確には分からない

▽保存に取り組む 東竜一郎さん
「琉球犬のよく言われている見た目の特徴は、爪ですね。後ろ足に「狼爪」というのがあるのが特徴。あとはトラ毛、黒字にマーブル模様、トラ毛が入っていたり」

琉球犬の保存に取り組む 東さん

「色んな犬が沖縄で飼われていて雑種化したり、本当の琉球犬の血統を持った犬は、すごく少なくなっていったと思う」

東竜一郎さんは9年間勤めていた高校の教師を辞め、現在は琉球犬の保存に力を入れています。