明治神宮外苑の再開発をめぐり、伐採する樹木の本数が124本減るとする事業者側の見直し案について、日本イコモスの国内委員会は「不適切である」と主張しました。
明治神宮外苑の再開発は、神宮球場などを建て替えて高層ビルを建設する計画で、当初743本の樹木の伐採が予定されていましたが、今月9日、事業者の1つである三井不動産が、伐採する樹木の本数が124本減るとする見直し案を公表しました。
こうした中、日本イコモスの国内委員会が24日、会見を開き、事業者側の見直し案は「不適切である」と主張しました。
日本イコモス国内委員会 石川幹子 理事
「『伐採本数がこれだけ減ってどうですか』というのは、皆さん間違いです」
日本イコモスは、見直し案について、▼樹木の本数のみの報告で「緑の質」に関する検討が行われていないことや、▼高層ビルの建設がイチョウ並木の生育に及ぼす影響を分析していないことなどを指摘。そのうえで東京都に対し、都が今後開催する「環境影響評価審議会」で日本イコモスが意見を述べることや、都・事業者・イコモスの3者が直接会って、意見交換する場をつくることを要請しました。
都は「条例などに沿って手続きを進めていく」としています。
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