19日、走行中の東北新幹線で車両の連結が外れるトラブルがあったことについてJR東日本の高岡崇東北本部長が20日の定例会見で謝罪しました。人為的ミスではないとの見解を示しています
JR東日本 高岡崇東北本部長:
「多くのお客様にご迷惑とご心配をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げたい」

このトラブルは、19日午前8時過ぎ、宮城県大崎市内を走行していた東京行き「はやぶさ・こまち6号」で車両の連結が外れ緊急停車したものです。東北新幹線は5時間に渡って全線で運転がストップし、およそ4万5000人に影響が出ました。
JR東日本 高岡崇東北本部長:
「新幹線を分割併合して運転するのは、1992年7月1日から東北新幹線と山形新幹線の『やまびこ』『つばさ』が最初となりまして、すでに33年目に入っているが、これまでのところ走行中に分離する事象はなかった」

車両の併合と分離は、時速5キロ以下にならないと作業できないシステムだということです。当時、新幹線は時速315キロで走行していました。
JR東日本 高岡崇東北本部長:
「人為的に何か分離の操作をしたわけではないし、例えしたとしても分離される状態ではない。システムについて連結の段階で運転手も車掌も特に異常はなかったということまでは分かっている」

トラブルがあった車両については当面の間、編成から外したうえで利府町の車両センターで調査を進めるということです。
また、制御工学に詳しい日本大学の綱島均特任教授はJNNの取材に対し「電気的な間違った信号が送られ連結器を開放する動作をしてしまったことが一つ考えられる」と指摘する一方「運転手が、走行中に外す操作をすることは考えられない。なぜ分離が起こったのか非常に疑問」だと話しています。前代未聞となったトラブル。20日の東北新幹線は始発から平常ダイヤで運行しトラブルは起きていません。