9月23日午後1時から行われる、立憲民主党・代表選挙の開票速報をライブでお伝えしました。アーカイブ映像もこちらからご覧いただけます。

新代表に野田佳彦元総理が選出

立憲民主党の臨時党大会が行われ、新しい代表に野田佳彦元総理が選出されました。

衆議院・千葉4区選出の当選9回で、民主党政権では財務大臣を経て2011年には総理大臣に就任しましたが、その翌年に衆院選で敗れ、政権を失いました。

2020年に立憲民主党に参加し、今回の代表選には当初、出馬に慎重な姿勢を示していましたが、党内から野田氏の安定感と経験を求める多くの要請を受け、出馬を決断しました。

代表選では政治とカネの問題を幅広い野党との協力によって改革する考えを示したほか、候補者の間で意見が分かれた消費税については、一貫して減税に慎重な考えを表明しました。

野田氏は代表選の後、「フェアプレーの究極は、結果が出たらノーサイドにすること。みんなの力を合わせて、心を合わせて、打倒自民党に向かっていきたい」と話し、「私は本気で政権を取りにいく覚悟だ。戦いは、もう今日から始まる」と強調。

あす(24日)の午前中までには新しい執行部など、「人事の骨格」を決める方針を示しました。

野田氏VS枝野氏の決選投票に

立憲民主党の代表選挙はさきほど投開票が行われ、全体の740ポイントのうち、野田元総理が267ポイントを獲得し、トップとなりました。

ただ、全体の過半数獲得にはいたらず、2位で206ポイントを獲得した枝野前代表と決選投票を行うことになりました。

このほか、泉代表は143ポイント、吉田晴美衆院議員は122ポイントをそれぞれ獲得しています。

立憲代表選 最後の論戦

候補者たちは22日、最後の論戦を交わしました。

立憲民主党の代表選の4人の候補者はインターネットの番組に出演し、支持を広げるため“最後の訴え”を行いました。

野田佳彦元総理
「一度、内閣総理大臣を務めておりますので、他の3人の皆さんよりは一日の長があると思います。その意味からも代表選挙に勝たせていただいて、総理を目指す、その戦いに臨んでいきたいと思います」

枝野幸男前代表
「カマラ・ハリス大統領候補と同じ60歳。まさに働き盛りです。日本の暮らしと経済、そして民主主義の危機に、これまでの危機管理の経験を生かして先頭に立っていきたいと思っています」

泉健太代表
「今年4月の衆議院の3つの補欠選挙に勝つというところまでやってくることができた。それはぜひ皆さんに実績として見ていただきたいし、だからこそ、立憲民主党を再生し、政権交代に向かって行ける、そう確信をしています」

吉田晴美衆院議員
「若い世代や女性がもっと企業文化も変えていくし、政治の文化も変えていくと思うんですね」
「やっぱり女性党首になることで、政治文化は確実に変わると思います」

国会議員票は野田氏優勢

立憲民主党の代表選は、国会議員のほか国政選挙の公認候補予定者、地方議員、党員などの票をポイントに換算して実施されます。

JNNの取材では、国会議員票で野田元総理がリードし、枝野前代表がその後を追いかける情勢となっていますが、全体の6割以上を占める国会議員票以外の行方は不透明です。

代表選はいずれの候補も1回目の投票で過半数を獲得できず、上位2人による決選投票にもつれこむ見通しです。