東北電力は、9月13日女川原子力発電所2号機で再稼働に向けた検査中に非常用ガス処理系設備が作動した問題について「作業中に制御盤の端子を誤って緩めてしまい一時的に通電が切れたため」と説明しました。
東北電力 渡邉宣城原子力副部長:
「本事象につきまして地域の皆さまと関係者の皆さまにご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます」

この問題は9月13日、女川原発2号機の原子炉建屋で放射線を感知する「放射線モニタ」の機能検査を行おうとしていたところ、重大事故などが起きた時に放射性物質の拡散を防ぐ「非常用ガス処理系」設備が作動したものです。

原因について東北電力は、「非常用ガス処理系の設備は、放射線モニタを検査で取り外すと作動してしまうため、通電状態を維持するバイパス作業でジャンパ線と呼ばれる電線を制御盤に取り付けようとした。その際、外部の端子にはめ込むべきところを誤って電線がつながっている端子を緩めそこにはめ込もうとしたため通電が切れ設備に信号が送られた」と説明しました。設備に異常はなかったとしています。

「非常用ガス処理系」設備の作動は今年6月にも起きていて、東北電力は、再発防止に努めたいとしています。
女川原発2号機は11月ころに再稼働を予定していて今回の事象を受け再稼働のスケジュールに影響はないということです。