19日朝、走行中の東北新幹線で車両の連結が外れるトラブルがあり、一時全線で運転がストップしました。
19日午前8時過ぎ、宮城県の大崎市内を走行していた東京行き「はやぶさ・こまち6号」で車両の連結が外れ緊急停車しました。安全点検のため東北新幹線は、東京‐新青森間の全線で運転がストップしました。

はやぶさ6号車内アナウンス:
「お客様にはご不便をおかけして申し訳ありません運転再開までもう少々お待ちください」
別の新幹線車内のアナウンス:
「車両故障が発生しています。JR社員がいましたら車掌までご連絡ください」

石垣綾香記者:
「新幹線中央改札口前です。運転見合わせということで多くの人が状況を確認しています」

JR仙台駅でも足止めされた乗客たちで混雑しました。いったい新幹線の車両で何が起きたのか。
これは2010年に撮影された試運転の様子。

通常、はやぶさ・こまちは、連結部分でしっかりと固定して走行します。しかし、今回トラブルが起きた車両では連結部分がむき出しの状態になっているのが確認できます。

走行中、何らかの原因で連結がゆるんだ可能性もあります。乗客によりますと急停車はしておらず車内で目立った混乱はなかったということです。

はやぶさ6号の乗客:
「振動とかなくてゆっくり止まった感じ」
「(Q音や衝撃は)全然なかった。連結が外れたので確認しています、脱線していないか確認しています。あと勝手に降りると危ないので降りないようにというアナウンスがあった」
「普通に止まって、中の空調も効いていたので全然大丈夫でした。説明を繰り返ししてもらっていたのであまり不安はならない状況でした」
安全点検を終えたはやぶさ6号は午前11時40分頃に動き出しました。その30分後には…。
氏家正貴記者:
「12時6分、とまっていたこまちも動き出しました」

こまち6号も仙台駅へと向かいました。そしてトラブル発生からおよそ5時間後。
後藤舜アナウンサー:
「およそ5時間運転見合わせが続いていた東北新幹線ですが、午後1時10分過ぎ上下線ともに全面運転再開し、新幹線を利用する人が続々と改札を通ってホームに入っていきます」

東北新幹線は、午後1時12分に全線で運転を再開しました。トラブルが起きたはやぶさ・こまち6号には乗客320人がいましたが、けがをした人や体調不良を訴える人はいなかったということです。

そして、こちらはトラブルがおきたはやぶさ・こまち6号の連結部分の写真です。目立った損傷は見当たらなかったということでJRは今のところ、原因はわかっていないと説明しています。今後、ほかの新幹線車両でも連結部分の目視点検を進めるということです。