9月19日(木)兵庫県議会の9月議会が始まりました。パワハラ疑惑の斎藤知事をめぐり、全県議からの不信任決議案が先ほど提出され、可決されました。可決後に取材に応じた斎藤知事は「辞職」か「解散」かなどについて、明言しませんでした。

 午前11時からの本会議を前に、斎藤元彦知事が午前10時ごろ兵庫県庁に登庁し、記者らに対して取材対応しました。 斎藤知事は、「9月議会、まずは補正予算についてしっかり説明させていただく。」と述べました。 そして、不信任案の提出が目前に迫っていることについては、「これから、実際に議会が始まり提出されて審議されるので、しっかり見て、そこから判断したい」と述べました。

 その後の自身の判断については、「不信任決議は大変重いので、仮に成立した場合は、法律の規定に沿って自分としてどのような判断をしていくかを考える。様々な選択肢をしっかり考える」と述べました。 また10日間熟慮するかどうかについては明らかにしませんでした。囲み取材は約5分で終了しました。

 午後3時15分ごろ、補正予算案が可決したあとに、最大会派の自民党から、斎藤知事の不信任を話し合う「動議」が出されました。「異議なし」で、議会は一度休憩に入りました。

 その後、議事日程に、斎藤知事に対する不信任決議案についての審議が追加され、討論を経て、不信任案が提出される見込みです。 案が提出された後は、記名投票で採決されるということです。 動議が出された瞬間、斎藤元彦知事は、表情を変えずにその様子を見守っていました。

 午後4時15分から再開された議会で、斎藤元彦知事に対する不信任決議案が提出されました。自民党の戸井田県議から提案内容の説明がありました。戸井田県議は、「自民党、維新の会、公明党、ひょうご県民連合、日本共産党及び無所属議員、すなわち本県議会議員86名一同を代表して、決議案第3号、斎藤元彦知事の不信任事案に対する決議案の提案説明を行います」として、議会一体であることを強調しました。

 提案説明を終えると、各会派による討論を経て、記名での採決となります。 議員には、白票と青票の2枚が配られ、名前を書いた状態で、不信任案に賛成の場合は白、反対の場合は青を投票するということに決まりました。 可決する公算が高いとみられています。

【議会のスケジュール】
午前10時~議会運営委員会
午前11時~本会議スタート
開会、議席一部変更、会議録署名議員指名、会期決定、諸般の報告、議案上程、知事提案説明