骨だらけ…生きてうちに食べられてしまう

体長およそ1センチ前後のヨコエビ。魚の死骸などをエサにしているといいます。

ことし6月の漁に同行したときにも…

網漁師 東海勝久さん:「ヨコエビが妙に多くないかっていう話は、(漁師仲間から)先日も聞きましたね」

網漁師 東海勝久さん:「数時間で例えば獲りに行っても、こうなっている、骨になっているくらいに、このヨコエビっていう、これが多いんじゃないか、活発に動いているんじゃないかって」

網にかかった魚が次々と食べられるヨコエビによる食害がいまも続いていました。

東海さんが行う刺し網漁はカーテン状に伸ばした網に獲物を絡めとる漁法で魚が身動きを取れなくなることからヨコエビの被害に遭いやすいといいます。

今年のヨコエビの食害については、ほかの刺し網漁師も被害の深刻さを訴えています。

漁師Aさん:「もうヨコエビだらけ網にかかったものがみんな生きとるうちにもう食べられるから」

漁師Bさん:「もう骨だらけです。(網にかかった魚の)食われるスピードがちょっと早い」

網漁師・東海勝久さん:「(市場に)並ばないです。出荷しないです」

実際に、この日の漁で取れたマダイのうち、おそよ半数がヨコエビによる食害を受けていました。

網漁師 東海勝久さん:「1年中いまのところいます。ヨコエビって自分の中では(食害が)切れる時期がちゃんとあるんですよ。いま、あれ~」

その後も、網にはマダイをはじめワタリガニやヒラメなどがかかりますが…

網漁師 東海勝久さん:「ヒラメ1枚だけでしたねカレイの方が冷水性なので、単純にもしかしたら水温が高すぎて、ヒラメ、カレイは深いところに逃げてるのかもしれないです。逃げているというか浅い所にあがってきていないカレイが1枚も顔見てないので、やばいですね。カレイ、ヒラメの棚を探さなきゃ、ポイントを探さなきゃ」

猛暑の影響か。この日は万葉かれいの姿を見ることはなく終了となりましたが1カ月ぶりの漁に出た東海さんには確かな手ごたえがありました。

網漁師 東海勝久さん:「一部で普段の海に戻ってきたのかな。それどころか悪いところは悪いままかもしれないけど、良いところはもしかしたら良いふうに転じたのかもしれない。そういったポイントがいくつも点在するなっていう見立てが立った。来年は小さくても大きくてもいいんでカレイをたくさんみたいなっていう」