7月の記録的な大雨で命を落とした新庄警察署の警察官2人の葬儀が「県警察葬」として、きょう山形市でとり行われました。
7月の記録的な大雨の際に、救助要請を受けて出動した佐藤颯哉(さとうそうや) 警部と玉谷凌太(たまやりょうた)警部補の2人の警察官が、増水した川の水に
パトカーごと押し流され、命を落としました。

きょう、県警察葬として山形市でとり行われた葬儀には警察庁の幹部をはじめ、吉村知事、亡くなった2人をよく知る県内の警察職員などおよそ350人が出席しました。

式では、岸田総理による勇気ある行為を称える言葉が代読された後、山形県警の鈴木邦夫本部長が追悼の辞を述べました。
山形県警察本部 鈴木邦夫 本部長「佐藤警部、玉谷警部補はまさにこれからの山形県警察を担う前途有望な若き警察官であり、失ってしまったことは誠に痛恨に極みであります」

そして同期生代表の永井涼(ながいりょう)さんが2人に向け、別れの言葉を送りました。
同期生代表 永井涼さん「(2人の死を)今でも受け止めることはできません。2人の頼もしさ、正しさを忘れずに意思を受け継いで日々の職務に励んでいきます。警察官として最後まで任務を全うしようとした君たちは私たち同期生の誇りです」

県は、現場の警察官が使うライフジャケットとヘルメットを配備する為の補正予算案を県議会に提出しているほか、今月3日に、警察庁の露木康浩長官が2人が亡くなった現場を視察して今後、安全対策を強化するとの認識を示しています。

【大雨の警察官殉職時に何があったかはこちら】https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1322818?display=1