青森県南部町の小中学校で給食を食べた児童や生徒に体調不良者が相次いだ問題で、保健所は給食が食中毒の原因と断定できないと明らかにしました。これを受け、町は停止していた給食の提供を17日から再開するとしています。
この問題では、9月5日に提供された学校給食を食べた南部町内の5つの小中学校の児童・生徒・教職員たち合わせて72人が腹痛や下痢の症状を訴えていました。
その後、保健所による調査が行なわれていましたが、11日、町に保健所から「食中毒として取り扱わないこととした」と連絡があったということです。
保健所は理由として、症状があった人の便から共通の細菌やウイルスが検出されなかったことや、提供された給食の検体や施設のふき取りなどでも原因となる微生物が検出されなかったことなどを挙げています。
町では今回の問題を受け、より一層、衛生管理の徹底を図るとともに6日から取り止めていた給食の提供を、3連休があけた17日から再開すると決めました。