10日の試合前 巨人との天王山を前にミーティング
広島カープ 新井貴浩 監督(球団提供 たかあきグラム carp official)
「おつかれさん。あと、残り22試合かな。第4コーナーを回って、最後の直線に入った状態だと思うんだけどね、本当にここまでみんな、よく全員がんばってくれていると思う。みんなのがんばりで今、この位置にいて、しびれるような戦いを毎日できていると思う。ただ、『カープ、よくがんばったね。みんな、よくがんばったね』で絶対に終わらせんで」
「きょうからピッチャーは、今、ミーティングはピッチャーも野手もやってくれていると思うけど、ピッチャーをこれまで以上に、もちろんデータとか配球とかを頭に入れるんだけど、やっぱり最後の最後は気持ちだと思うんよね。『打てるもんなら打ってみろ』っていうね、そういうボールに魂をのせて、結果はどうあれ、どうなろうがねとにかく思い切り腕を振ってほしい」
「あと、野手だったら、野手もいつもミーティングをしてもらっていて、先乗りスコアラーから配球であったり、『こういう攻められ方をするよ』『おまえはこうだよ』『このカウントでこのボール来るよ』って、いろんなものはもちろん頭に入れるんだけれども、最後にあそこでバットを振るのは自分自身だから。とにかくバットに魂を込めて食らいついていってもらいたい。それが打てなくてもね、打てても結果はどうあれ、とにかく絶対になんとかしてやるっていう、そういう魂を込めてね、きょうから22試合がんばりたいなと思います。OK?」
「まだまだ自分たちのチームは成長途中だと思うし、開幕の頃から比べたら今、すごく強くなっていると思うけど、まだまだ最強のチームではないよね。ただ、やっぱり、おれ、すごく思うのは、みんなと一緒に野球をやって本当、最高のチームだと思う。最強ではないけど、最高のチームだと思う。最高のチームメイトのみんなとともに最後、倒れながらでも、はいつくばりながらでもゴールテープを最初に切ろうや。OK? よし、がんばっていこう」
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コメンテーター 平尾順平 さん(ひろしまジン大学 代表理事)
気合いが入っていますよね。「魂を込めて」という言葉が何度か出ていました。

青山高治 キャスター
野手はバットに魂を込めて、ピッチャーはボールに魂を込めて…
平尾順平 さん
そして「最強ではないが今、最高である」。そして、またこれから最強になっていこうっていう、全てにおいて力を感じるお話をした新井監督。
青山高治 キャスター
いかに今回の巨人戦が大きな意味を持っているかも伝わります。
中根夕希 キャスター
試合前にこの話があるわけですから、選手のみなさんもきっとプレーをしていて、このボールやあと1本とか頭によぎるものがたくさんあったんじゃないかなと思います。
青山高治 キャスター
ここまできたら残り試合も “魂と魂” の戦いになってきます。巨人との天王山、10日の 森下暢仁 対 菅野智之、“背番号18対決” を振り返ります。