精神障がいのある家族がいる人たちで結成された団体が、高知県に医療費の助成を求める要望書と署名を提出しました。
県内では今年3月末現在で7659人が精神障がい者保険福祉手帳を持っていて、年々増加傾向にあります。県内の医療制度については精神障がいのある人への医療費の助成は一部ありますが、長期的な治療で費用ががかさむだけでなく仕事が限られるため収入が減少し生活が困窮してしまうことが課題です。

5日は県内の精神障害のある家族がいる人たちで結成された高知はっさくの会が、県内で集めた1万3086人分の署名と要望書を提出しました。要望書は精神障がい者保険福祉手帳を持つ人に精神科などにかかる医療費の助成制度の創設と実現を求める内容です。

(高知はっさくの会 東岡美佳 会長)
「一人で抱え込まずに誰かに相談をしてほしい」
署名と要望書を受け取った県の子ども・福祉政策部の西森裕哉部長は「まずは県内の現状を把握し、補助の対象の範囲をどう定めるかなど他県の事例も参考にして、前向きに進めていきたい」と述べました。














