2024年2月、青森県内の中学校で帰りの会の時間に生徒への指導として頭を叩いて「体罰」をしたとして、青森県教育委員会は4日、48歳の男性教諭を戒告の懲戒処分としたと発表しました。
戒告の懲戒処分を受けたのは、中南地域の中学校の48歳の男性教諭です。
男性教諭は、2024年2月22日(木)午後2時40分頃、帰りの会の時間に教室内のロッカーを片付けるように指導したさい、1人の生徒が片づけをしなかったため、再度声掛けをしました。
その後、生徒は立ち上がって大きな音をたてて椅子をしまい、これに対して男性教諭は「自分への不満を表現した」と解釈して、指導として生徒の頭を1回叩く「体罰」をしたということです。
今回の事案を受けて、県教育委員会は8月29日付でこの男性教諭を戒告の懲戒処分としたということです。
青森県教育委員会によりますと、この男性教諭は、2015年8月25日にも不適切な指導、2016年8月25日にも体罰をしていたということで、量定を加重したとしています。男性教諭は県教育委員会の聞き取り調査で今回の事案については、「生徒の自尊心を傷つけ大変不適切であったと反省している。今後は何事も一度思いとどまり冷静になってから指導するように心がけ毎日の教育活動に真摯に取り組む」と話しているということです。
また、3度目の指導を受けることになったことについては「気持ちをコントロールできなかったと思います」などと話しているということです。
【追記・男性教諭の過去の「不適切な指導」と「体罰」について】
・「不適切な指導」について
青森県教育委員会によりますと、男性教諭は2015年8月25日、文化祭の準備中だった生徒に対して、取り組む態度について指導。その中で、生徒1人を抱きかかえてロッカーに入れて離したところ、落下して全治7日のけがをしたということです。
・「体罰」について
青森県教育委員会によりますと、男性教諭は2016年8月25日、学校行事の準備期間中、昼休みに教室を走り回っていた生徒に指導するさい、生徒2人に対して頭や鼻に頭突きをしたということです。