青森県大間町で建設している「大間原発」について、事業者の電源開発は2024年後半を予定していた安全対策工事の開始を延期する方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。
関係者によりますと、電源開発は6日、大間町などに対して大間原発の安全対策工事を始める時期を当初予定していた2024年後半から延期することを報告する見通しだということです。
今回の延期は、原子力規制員会による新しい国の規制基準への適合審査が長期化していることが要因となっています。
大間原発はMOX燃料だけで発電する世界で初めての商業炉で、2008年に着工しましたが、適合審査の難航などで運転開始の時期はこれまでに5回延期していました。