山梨県南アルプス市のブドウ畑で高級品種のシャインマスカットおよそ150房が盗まれました。

被害にあったのは障害者と一緒に農作業する「農福連携」の畑でした。



被害にあった農家:
1人で育てていない分、悲しい。悔しい憎しみよりも悲しくて切ない気持ち。

丹精込めて育てたブドウの盗難に肩を落とす畑を管理する女性。


被害にあったのは南アルプス市落合のブドウ畑で、30日昼ごろブドウが大量になくなっているのに気づき通報しました。


被害にあった農家:
ここですね、こういう風に間引かれてます。


枝には何者かがハサミなどで房を切りとった痕が残っていました。


警察が調べたところ収穫前の高級品種、シャインマスカットおよそ150房が持ち去られ、被害額は22万円あまりに上ります。


被害にあった農家:
ところどころ間引かれているので気付きにくい。


この畑は障害者と一緒に農作業する「農福連携」のブドウ畑で、盗難を受けて急きょ畑の周りにネットを設置しました。


被害にあった農家:
みなさんの力がないと農業が成り立たないので、来てる人たちが知ったらどう思うかなと思うと悲しい。


県内では今年6月以降、果物の盗難被害が相次ぎ、被害総額は、およそ800万円で、去年1年間をすでに超え、1.6倍に上っています。


警察は不法残留の疑いで逮捕したベトナム人の関与を調べていますが、逮捕されたあとも県内の果物の盗難は後を絶たず、警察などは夜間のパトロールを強化しています。