山形県ではきょう、本格的な稲刈りの時期を前に、コメの状況を確認する連絡会議を開きました。今年は、高温の影響で刈り取り時期が例年よりも1週間ほど早まる見込みだということです。

会議には、県やJAの関係者などが参加し、県内各地域での、はえぬき・つや姫・雪若丸の生育状況が報告されました。

それによりますと今年は、例年に比べて2日ほど早く出穂期を迎えましたが、米のもととなる籾の数が全体的に多いため、収穫量の確保に期待できそうだということです。

しかし、稲穂が出始めた今月に、気温の高い日が続いたため、米が割れる胴割れやデンプン質が偏った米になる白未熟などの発生リスクが高まる傾向にあるということです。

そのため、県では、高温障害を防ぐためにも、水田の水の管理や温度計測などをしっかりしたうえでの適期刈り取りを呼びかけています。

去年は、夏場の高温の影響で、県産米の一等米比率が5割を下回り、過去最低となってしまったことから、関係者は、緊張感を持った対応を心がけてほしいとしています。

県農林水産部 矢野真二 課長補佐「最高気温は、去年よりも低いが最低気温は、去年と変わらない温度となっている。品質を上げるような取り組みを引き続き、気を抜かないでお願いしたいと思います」

本格的な稲刈りシーズンは来月はじまるということで、県では引き続き、生産者への呼びかけを徹底していくということです。