先月、山形県内を襲った大雨からまもなく1か月です。

吉村知事はきょう、今後について被災地の復旧などの費用を盛り込んだ補正予算案を来月の県議会定例会へ提出することをあきらかにしました。

国の支援策などとあわせ、早期に対応をしていきたいとしています。

今回の大雨では農林水産業と公共土木施設を合わせておよそ683億円の被害が出ていて、今後もさらに増えることが見込まれています。

吉村知事「私が知る限り、本県での水害規模としては過去最悪・最大の被害額になっている」

県によりますと住宅およそ2000棟に被害が出て、現在も4市町村で183人が避難生活を続けています。

吉村知事は避難している人の健康について保健師を派遣するなどケアをしていることや、仮設住宅の建設が進んでいることについて触れ、できるだけ早く世帯ごとの生活が送れるようにしたいとしています。

吉村知事「長期にわたる集団での避難に疲れが出てきていると聞いている。一日も早く仮設住宅に移ってもらえるようにすることが大事」

県は被災支援などを盛り込んだ補正予算案を、来月の県議会定例会へ提出し、国の支援策と合わせ対応していきたいとしました。

また、吉村知事は来月の自民党総裁選に岸田総理が不出馬を表明したことに触れ、「政治の空白を生じさせないようにしてほしい」と所感を述べました。