8月26日、関東地方で大気の状態が不安定になり局地的なゲリラ豪雨に見舞われました。都内では排水溝から水が噴き出し噴水のようになる現象も…。今後、大雨が予想以上に発達、停滞した場合は警報級の大雨となる可能性があります。

■関東各地“ゲリラ豪雨” 28日まで土砂災害などに警戒


街は、突如として激しい雨に晒されました。

26日午後1時過ぎの千葉市内。雷鳴が何度となく鳴り響きます。雨脚は強さを増し、周りの音をかき消すほどの勢いです。

雨が嫌なのか雷が怖いのか、犬も逃げ回ります。

犬の動画を撮影した 中としさん
「晴れているから庭の家庭菜園をやろうと思ったら、いきなり雲が出てきて、いきなり雨が降り出したからそれから雷と音がすごくなった。いきなり。かなり激しかった。犬がちょっとあれだなと思って見たら、犬小屋から出たり入ったりおどおどしていて。混乱していた、犬は。パニックっていた」
   
雨は、20分程で止んだそうです。

気象庁によりますと、関東甲信では前線に向かって暖かく湿った空気が
流れ込んでいる影響で、大気の状態が非常に不安定となりました。

このため千葉県など関東南部を中心に、局地的に雷を伴った激しい雨が降りました。


千葉・市原市では、木造平屋の住宅が焼ける火事が発生。消防には「雷がおちて煙が上がっている」との複数の通報が入っていて、落雷による火事の可能性が高いとみて調べています。

近所の人
「雷だったでしょ。それがどっかに落ちたのかなって思ったけど。バリバリっていう音ね。すごかったです、音が」

この火事によるけが人はいないということです。

突然の雨は東京都内でも…

記者
「東京・赤坂です。先ほどから強い雨が降り始めました」

視界がかすむほどの雨が、人々の行く手を阻みます。

屋根のある場所を目指し、必死で駆け出す人も。駅の入り口や建物の下には雨宿りをする多くの人の姿が見られました。

港区の道路では、水しぶきを上げながら進む車が。周辺の歩道ではあまりの雨量に排水が追いつかず、水が噴き出します。



動画の撮影者
「本当に、バケツの中をひっくり返した雨ってこういうことだなって。駅前の階段のところが、すごい噴水みたいに雨が噴き出していたので、これはすごいなと。初めて見ました、あんなにひどいのは。天然の噴水だなって」

気象庁によりますと、27日夕方までの24時間に降る雨の量は、関東の北部で100ミリ、南部で80ミリなどと予想されています。

雨雲が予想以上に発達したり停滞した場合は、警報級の大雨となる可能性があるとして、28日にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう呼びかけています。